ヘルシンキより車で約1時間の場所にあります。2011年夏にこのヘルシンキ郊外に移転した工場。建物に近づくと、焙煎時のすばらしいコーヒーの香りが漂ってきます。コーヒーが製品化されていく様子をレポートします。
ブラジル・ケニヤ・グアテマラ・コロンビア・ジャマイカ等、ロバーツコーヒーは世界中から厳選した豆を使います。工場の一部は完全に生豆の保管場所として使用されています。何段にも積み上げられたコーヒー豆は、原産国の種類ごとに整然と保管されています。
生豆のブレンドは常に人のチェックのもと慎重に行われます。管にはケニヤやグアテマラなどの表示があり、商品に応じて規定の分量を混ぜ合わせていきます。ロバート会長自らがチェックする場面もあります。
焙煎機で少量づつ行われます。機械の小窓はモニターになっており温度や進行状況など、コーヒーが焙煎されていくプロセスが表示され、きめ細かい確認ができる仕組みになっています。この段階で抜き取り検査を行い、想定した品質の確認がなされます。毎日行われる機材の掃除や手入れも、大切な品質管理のひとつです。
焙煎された豆はカフェ用に豆のまま出荷される分と、グラインド工程に進む分に分かれます。日本向けの多くは挽かれた状態での入荷ですので、この工程を通ります。使用されるマシンは喫茶店にあるものを何十倍も大きくしたような巨大な機械です。
ちょうどこの日は「おなかコーヒー」の製造中でした。パッキングマシーンでグラインドしたコーヒーを均一に詰めていきます。豆のほうも出来上がったようです。
この工程では、人の手によって外観上の問題がないかチェックされます。検査に合格した商品は専用の箱に詰められ、所定のスペースで保管されます。
各種商品は整理整頓された状態で保管されています。フランチャイズカフェやデパート向けの出荷準備もここで行われます。コーヒーだけでなくカフェ用のカップや備品もここから出荷されます。
上左)ストックマンデパートに出店した時に飾っていた絵とテーブル。
上中)若き日のロバート会長をバックに現在生産されているラインナップがディスプレイされています。
上右)エスプレッソ系メニューに添えるチョコレートの試食でした。
下左)原産国の収穫の絵、描かれているのはロバート会長です。
下中)奥に見えるのは「メイヤーズブレンド」のラベルに描かれている肖像画。フィンランドコーヒーの発展に重要な役目を果たしてきたパウリグ家の方々です。